健診システムの代表的な機能のひとつ、診断結果の自動判定について解説しています。健康診断が終わった受診者のデータを取り込み、結果の判断をシステムが自動的に行なって結果の出力までしてくれるので、業務の効率化に役立つものです。
健康診断の結果をシステムに取り込み、その結果をあらかじめ用意された判定基準にしたがって自動で結果判定してくれる機能があります。
数値や区分などの判定基準を登録しておくと、受診者ごとにその結果を照らし合わせて結果を出力してくれます。判定するための検査結果はグルーピングすることで複雑な判定にも対応してくれるでしょう。
たとえば「肝機能検査」「腎機能検査」など、検査項目を特定のグループに分類しておくことができます。このグループの中で一定の基準をもとに判定する、ということが可能になります。
検査結果の判定基準については、その医療機関で統一のものを使うのではなく、企業や団体、事業所ごとに独自の基準値を設定することも可能です。
カスタマイズした自動判定ができるシステムであれば、結果判定について広い要望に応えられるものとなっており、スタッフが手動で判定する場合に比べて混乱が少なく、正確な判断を可能にしてくれる機能です。
これらの作業は、人間が手動で行うとミスや勘違いが生まれるだけでなく、時間がかかるという問題があります。検査結果の判定は自動化できるのに、忙しい医師が担当していては本末転倒。医師のリソースの無駄遣いとなってしまいます。
検査結果は数値で示されるので、人間が裁量で判定するわけではありません。数値を参照して自動で判定できる部分は、健診システムを使って積極化することで業務効率・正確さの向上が望めるのです。
自動判定で出力された判定結果は、結果報告書として出力することができます。ドック向けや様式5号などのフォーマットに合わせて出力することも可能です。
紙に判定結果を記入して受診者に渡すタイプでは、記入に手間がかかる上に正確さを欠きます。図表やグラフ表示ができる製品もあり、受診者への結果説明をサポートしてくれるというメリットもあります。なお、判定についてコメントや所見も自動生成が可能です。診断結果の説明がわかりやすくなる点は受診者にも嬉しいところです。
これらの自動判定・結果出力機能を使えば、日々忙しい医師やスタッフの負担を軽減し、スムーズなご案内ができるようになるかもしれません。
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