健診システムの代表的な機能のひとつ、結果報告・発送について解説しています。結果報告書を作成し、受診者や企業・団体への発送の支援までしてくれるので、結果の報告や発送業務の負担が軽減されます。
健診システムは、検査結果の登録から自動判定、結果の出力まで支援してくれます。その結果を報告するための「健康診断結果報告書」の作成も、健診システムが支援できる業務のひとつです。
それぞれの検査結果について、その評価や再検査の必要性の有無などを自動で判定し、報告書という形にまとめてくれます。その際のコメントも自動生成されるので、人が手動で作業するポイントがなく、業務効率を大きく向上させることができるのです。
結果報告書を郵送する場合、発送のための帳票を作成して発送業務を支援することが可能です。印刷して使用できるほか、その報告書をサーバに保存しておくことも可能です。
結果報告書のフォーマットのカスタマイズや、さまざまな形式に合わせた出力ができる製品もあります。窓開き封筒に対応したフォーマットを使えば、送り先住所などの記入、帳票の封筒への貼り付けなどの手間も軽減できるでしょう。発送業務をしっかり支援してくれます。
また、再検査が必要な場合は、精密検査の案内状などをセットで印刷できる製品もあり、人間が判断・作業するところをできるだけ少なくするための配慮がなされています。
健診システムの製品によっては、受診者が結果報告書をWEBで閲覧できるものもあります。ペーパーレスに対応しており、IDとパスなどを発行された受診者が、報告書の郵送を待たずに結果を参照できます。
郵送ではないので、発送ミスや郵送物の不着などの心配がありません。発送するためのコストも節約でき、ペーパーレス時代には有効な機能のひとつと言えるでしょう。受診者が結果報告書をなくしてしまい、参照できなくなる心配もありません。
これらの結果報告書について、発送されたかどうかの状況管理も健診システムが行なってくれます。帳票の印刷や発送の有無などを受診者ごとに登録しておき、結果報告書が正しく発送されているか確認できる機能です。
企業や団体など、受診者が多いケースでは、結果報告書の発送が忘れられてしまうようなケースも十分想定されます。こういった人的ミスをなくし、正確な業務を支援するのが健診システムの重要な機能なのです。
各種健診業務の効率化、人的ミスの削減といったメリットが期待できる健診システム。その一方で、導入におけるボトルネックのひとつとなるのが、高額な初期費用や月々の運用コストです。
そこでここでは、導入コストを抑えられるクラウド型健診システムを調査。受付・判定・報告まで自動化できるものから、導入実績があり、かつ初期・月額費用が安い3製品を厳選して紹介します。