健康診断を行なっている医療機関が健診システムを導入することについて、そのメリットとデメリットを解説しています。導入を検討している、あるいは健康診断の効率化の手段を探しているケースなど、ぜひご検討の参考にしてみてください。
健康診断や人間ドックの業務を支援する健診システム。予約の管理や結果の管理、請求書発行など、業務を包括的にサポートしてくれます。
そんな健診システムを導入することにはメリットはもちろん、デメリットもあることを知っておくことは重要です。メリット・デメリットの両面を知って、正しく検討するようにしましょう。
まず業務の軽減による効率向上が大きなメリットとして挙げられます。予約の受付・管理をシステム上で行い、紙での管理が不要になることがポイントです。
予約を受け付けすぎたり、記入を忘れたりという心配がなくなり、効率化だけでなくミスの防止にもつながります。
検体検査の結果のような、細かい数値の多いものを転記するのも健康診断の業務のたいへんなところです。こういったデータの転記や管理についても、システム上でデータを取り込むだけなのでミスを防ぐことができます。
結果の判断についても、自動で正確な判断ができるメリットがあります。一定の基準が設定されている場合、数値や症状から基準に照らし合わせて基準通りの判定を出力してくれるのがシステムを利用するメリットです。結果の判断・処理を自動化することで正確さと効率向上が望めます。
検査が行われている間、どの受診者が何の検査を受けたのかリアルタイムで把握でき、それに合わせて効率のよい案内を可能にする健診システム。検査のスピードアップだけでなく、検査漏れの防止にも役立ちます。
受診時間や待ち時間が短くなり正確な業務が可能になることで、受診者の満足度アップが期待できます。
システムを導入する場合は、デメリットをあらかじめ知っておく必要があります。以下のようなデメリットへの対策も検討しましょう。
医療機関のスタッフは、パソコンやソフトの操作に慣れるまでは業務がスムーズに進みにくくなる恐れがあります。研修や業務中の指導など、一時的に時間的なコストがかかってしまうことは否めません。
導入する健診システムによっては、インストラクターによる研修や、遠隔サポートといったサービスを提供している場合も。これらを活用して学習を促すことはできます。
システム上での運用へ変更する場合、業務フローが変わることになります。フローの変更に合わせて、効率のよい手順の導入や指導を行なっていくとよいでしょう。
健診システムを導入することで、月々のランニングコストが発生します。システムによっては管理・メンテナンスのための人件費がかかることも。
ただ、ランニングコストを考慮しても、業務効率化によって総合的にはコストダウンにつながる可能性もあることも忘れないようにしましょう。
ここまで、健診システムのメリットとデメリットをご紹介してきました。導入メリットが大きい一方で、デメリットは一時的なものに留まるので、多くの場合はメリットが大きくなると考えられます。
医療機関ごとに、適した健診システムは異なります。導入に必要な研修や学習、コストなどを考慮しながら製品を選ぶとよいでしょう。
各種健診業務の効率化、人的ミスの削減といったメリットが期待できる健診システム。その一方で、導入におけるボトルネックのひとつとなるのが、高額な初期費用や月々の運用コストです。
そこでここでは、導入コストを抑えられるクラウド型健診システムを調査。受付・判定・報告まで自動化できるものから、導入実績があり、かつ初期・月額費用が安い3製品を厳選して紹介します。